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学校法人 浦山学園

        ~~~~前略~~~~ 

 今日からそれぞれの専門分野の学業を深めるためにも、新しい友達や地域社会との交流を積極的に行動されることを期待しています。

  さて、今日の日本社会においては全ての観点でグローバルに活躍できる人材が求められています。「グローバルな人材」の概念とは概ね3つ程の要素として、①語学力を含むコミュニケーション能力 ②主体性やチャレンジ精神 ③異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティ-(身元・正体)となります。これらの要素をこれからの学生生活を通して培ってほしいと思いますが、日本人として最も大事な要素は③の日本人としてのアイデンティティーです。アイデンティティーとは、身元・正体という意味ですが、私たちは外国の人に、日本についてどれほどのことを伝える知識や思いを持っているでしょうか。日常話している言葉や日本の生活習慣などについてどれほど話せるでしょうか。例えば、茶道ですが、外国の人もお茶は飲みますが、でもお茶の「道」とは言いません。外国の人もいろんな花を植えたり愛でたりしますが、花の「道」とは言いません。外国の人もいろんな文字を書きますが、書く「道」とは言いません。何故、日本人は茶道・華道・書道と言うのでしょうか? 

 本校にはいろんな国々から80名近い留学生達が日本の文化・日本の教育や日本社会に興味を持って皆さんと一緒に学んでいます。留学生達が日本の皆さんに質問した時に正確に伝えることが出来るでしょうか? 世界の国々が物質的にどんどん発展し文明国家になっても、その国にある独自の文化が基本となり、伝承されていくことによりその国はグローバル国家となって行きます。

 物質的な豊かさを求めることも大事ですが、同時に、或いはそれ以上に精神的な豊かさを持つように、まず本校での国際交流を始めいろんな国際交流を積極的に行って下さい。外国の人から日本のことや日本人のことを聞かれて発見することは多々あります。グルーバル人材とはどんなことかを考えることが新しい自分探し、新しい自分を発見できるかも分かりません。

  健康豊かな学生生活を送れるように祈念し祝辞とします。

                            浦山 哲郎

2015年4月29日 |

~~~~前略~~~~

本日から学業のみならず新しい友人や地域社会との交流も始まろうとしています。そのような新しい環境の中で、新入生の皆さんは、いろんな夢や目標をもって本学に入学されたと思います。

私も、夢や目標を持っています。当然のことながら、自分の夢や目標を絶対に叶えたいと思う気持ちも強く持っているつもりですが、その夢や目標に向かって現実的にやっていくと、もしかして実現が難しいなぁ~と感じる自分が少しずつ出てきます。難しいなぁ~と思う壁をどのように乗り越えるかをこれからの学生生活で学ぶことが重要です。成功者と言われる人たちを見てみると、共通点があることに気づきます。それは、人や社会のことにどれ関心を持ち、どれほどの思いやりを持てるか、ということです。

 

筑波大学に山海嘉之という電子工学の先生がいます。病気の人や、車いすを利用されている障害のある方や高齢者の人たちがもう一度自分の足で歩きたい、筋肉が衰えて重いものを持ち上げることが出来ない人が難なく持ち上げることが出来ないか、という思いを強く持っています。山海先生は、どんな人でも、人は物事を受け入れる高い能力を持っていることを常に信じ、そして、このような人たちを何とかしてもう一度歩けるようにしたいという思いを強く持っていました。人の脳は神経を通して筋肉へ信号を送り、その信号が生体電位信号として皮膚の表面に漏れ出てくるそうです。 その原理を応用して、ついにロボットスーツを開発し(簡単な器具を装着する)、現在実用化が始まりました。 ハーバード大学はじめ全世界の有識者が興味を持ち始め、ロボットスーツは全世界で実用化され、量産化も間近になってきたそうです。将来はメガネのように体の一部になったり、洋服を着る感覚で着用できるようにしたいと山海先生は考えていますが、これも皆さんが社会に出る頃には実用化されているかも分かりません。

 

新入生の皆さんはヒトをケアーするという、大変崇高な分野を志願し、本学に入学しました。ヒトや社会への思いやりの気持ちが強ければ強いほど、どんな困難な局面に直面しようとも、夢や目標を叶える可能性が高くなります。

私たち教職員は、皆さんが健康で楽しく、多くを学習出来るように頑張ります。

皆さんの入学を心より歓迎し、入学式の祝辞とします。

                          浦山 哲郎山                      

2015年4月27日 |

 

        

              ~~~~前略~~~~

 さて、日本経済は好景気に転じ始めましたが、就職戦線においてはまだまだ厳しい状況だったと思います。そのような中で、97%の内定を獲得出来たことは大変素晴らしく、重ねて祝意を表します。

 卒業生の皆さんの多くは、国家資格を取得し、医療や福祉の分野で専門職として人をケアする仕事につきますが、人とひととの関係で一番大切にして欲しいことは、「お互いに関心を持ちあう」ということです。

皆さんもよく知っている、あのヘレン・ケラーは「世の中に怖い病気はたくさんあるけれど、無関心というのは最も怖い病気だ」と言っています。また、マザー・テレサが周囲の人々に、「愛の反対の言葉はなんでしょう?」と問いかけました。人々が「それは怒りです」「それは憎しみです」「それは復讐です」などと答えたのに対し、マザー・テレサは、「私は愛の反対の言葉は無関心だと思います」と答えたそうです。

 

 皆さんが学んだ、この富山福祉短期大学の建学の精神は、「質実にして明朗な人格形成」そして「専門的な学問とその応用を通して社会に貢献する人格形成」と謳っています。 人格形成というと難しく感じますが、一人ひとりの人柄とか、品性と同じ意味を持ちます。素敵な人柄品性はより多くの分野の人とのかかわり、より多くのモノとのかかわりを通して形成されていきます。

 皆さんがこれから進んでいく分野は、「かかわり」がとても重要な分野です。無関心でいることなく、いろいろな分野の人々に、そしてさまざまなモノや社会の出来事に積極的に関心をもちながら、心を寄せて下さい。素晴らしい専門家になるとともに一人の素敵な人になられんことを期待して、皆さんの船出への祝辞とします。

                       浦山 哲郎

2015年4月24日 |

~~~前略~~~

今ほどは黙祷をささげて頂きありがとうございました。被災地の復興は、いろんな課題が山積しているためか、いまだ進んでいない状況を報道などを通して目の当りにするにつけ、私たちに出来ることは何かと自問自答します。

自然界に生きる私たち人間は、決して孤立して生きられるようにはつくられていません。このため、助け合う、ということが人間にとって、大きな道徳になっています。助け合うという気持ちや行動の本質は、いたわりという感情です。それは、他人の痛みを感じることや優しさと言いかえることが出来ます。いたわり、他人の痛みを感じること、そして、優しさはみな似たような言葉ですが、それらは私たちが生まれ持っているものではありません。ですから私たちは教育を通し、訓練をしてそれらを身に付ける必要があります。

被災地の方々へのいたわり、痛みを感じ、被災地の方々への優しさを自分の中で作り上げていくことが大切と思います。私たちひとり一人がそのように自分を作っていけば、日本社会や世界各地で起きている悲惨な局面に対しても、もっと平和で、仲良く、そして幸せに暮らせるようになると思います。

さて、この卒業式の会場にも、長年の夢であった、新幹線の走る音が聞こえてきます。計画から開通まで50年の半世紀の長きにわたり、日本が誇る技術革新の夢がついに現実となりました。夢を実現するためには、いろんな知識や技術が必要ですが、それと同様に、もしくは、それ以上に必要なものがあります。それは、目標に向かい、どのような困難があろうと乗り越えようとする「志」です。

新幹線の線路は鉄でできていますが、鉄は非常に錆びやすい鉄鉱石で出来ていますので、使わないと当然錆びてきます。

新幹線のレールも使わないと錆びてしまいますが、毎日、車輪と接触し、その摩擦により、錆びにくくなります。そして、鉄は叩けば叩くほど、磨けば磨くほど、鉄より硬い「鋼」となります。このように、新幹線のレールは車輪との摩擦に耐えることにより、より強いレールとなっていきます。

 卒業生の皆さんが船出する社会は可能性が充満している石箱のようなものです。これまで学んできたことを通して、常に目標そして「志」を持ち、その実現のためにもいろんな摩擦を積極的に体験して下さい。一日一日の積み重ねが、強く・魅力ある自分を作り上げてくれます。

出会いと別れは世の常ですが、卒業式を迎えた今日の別れの中にこそ、皆さんと私たち教職員の強い「絆」があることを忘れません。これからも健康でより一層活躍されることを念じながら祝辞と致します。

                                   浦山哲郎

2015年4月22日 |

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