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理事長の部屋

NO.76 初心忘るべからず

                                               平成26年4月5日

                  富山福祉短期大学第18回入学式

 

~前略~

学業のみならず新しい友人や地域社会との交流も始まろうとしています。新入生の皆さんは、いろんな思いをもって、本校に入学されたと思いますが、その初心を大事にしながらいろんなことに果敢に挑戦してほしいと思います。「初心忘るべからず」の意味は皆さんも知っていると思いますが、これは日本の伝統芸能で世界無形遺産にもなっている、「能」を大勢させた世阿弥の言葉です。「何においても、次第に慣れてくると慢心してしまいがちになるので、初めの志を忘れてはならない」という意味で使われていますが、世阿弥の意図するところは、少し違いました。世阿弥にとっての「初心」とは、自分の芸の未熟さをいつも恥じながら、その未熟さを折に触れて思い出すことで常に精進することを意味します。つまり、「初心忘るべからず」とは、人生の試練の時に、どのようにその試練を乗り越えていこうとするかという生き方を示しています。

 

また、最近映画にもなりましたが、茶人の千利休は「稽古とは(学びとは)一より習い十を知り十よりかえるもとのその一」と教えています。稽古(学び)というのは、初めて一を習う時と、十まで習いまた元の一に戻って再び一を習う時では、人の心は全く変わっている。十まで習ったからこれでよいと思った人の進歩はそれで止まってしまい、その真意をつかむことは出来ないとの教えです。つまり、基礎基本の重要性を教えています。

 

これからの皆さんは多くの分野で多くのことを学びます。そしてほとんどの学生の皆さんは国家試験や検定試験を受験します。「初心忘るべからず」そして常に「もとのその一」に戻ることを謙虚に真摯に実践躬行し、いろんな形でやってくる試練を乗り越えていって下さい。

 

私達教職員は皆さんが健康で、楽しく、しっかり学べる学生生活を送れるようにいつも皆さんの傍にいます。皆さんの入学を心より歓迎し、入学式の祝辞とします。

 

 

2014年4月11日 | 理事長の部屋 |

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