第41回の卒業生の皆さん卒業おめでとうございます。皆さんが本校に入学し、今日の卒業式を迎えるまでの数年間は、例年以上に多くのドラマがありました。それ故に、今日の卒業式はひとしお感慨深いものがあります。
ご家族の皆さんも、数々の想い出深いことがあっただろうと推察いたします。これまでのご苦労に改めて敬意を表し、お祝いを申しあげます。
そして、大変ご多忙にもかかわらず、多くのご来賓の方々にもご出席賜り、卒業生の門出をともに祝福いただけますこと誠に有難く、厚く御礼申し上げます。
さて、私は先ほど、皆さんがこの学校に入学し今日の卒業を迎えるまでに多くのドラマがあったと言いました。大変に厳しい求職難の中、就職活動に伴い、いろんな壁がありました。それを乗り越えようと、皆さんと先生達が、昼夜を問わず、多くのコミュニケーションをとってきた中で生まれた数々のドラマがありました。留学生の皆さんが、異国の日本で、一生懸命に勉強した中で、国立大学の医学部を含み全員の進学を決定するまでのドラマの数々。そんな数々のドラマが生まれたのは皆さんひとりひとりが、どんな困難も乗り越えようとした勤勉さと行動が作り出した、美しい人間模様だと感じています。
私達の人生には必ず逆境というものがあります。特に今の日本は多少の力ではあらがいようの無い逆境と直面していますが、世に成功者と呼ばれる人たちには必ず「あの困難をよくやり遂げた」「あの苦痛をよくやり抜いた」という艱難辛苦の体験がある、という話をよく聞きます。
成功の種は苦難のときにまかれ、失敗の種は得意のときにまかれると、いう教えがありますが、困難に処する時は慎重に臨み、また気を引き締めて立ち向かうことを学び、それが結果として成功を呼び込むことにつながるというわけです。逆に失敗の多くは得意になっているときにその兆しがあるという教えです。
成功失敗は時の運という一面もありますが、成功する人には成功するだけの理由があり、失敗する人も失敗して当然の理由があるといいます。そのような観点に気づき、反省し、小さなところから改めていく-そのような地道な思いや行動を積み重ねることが運命を開く秘訣でもあると思っています。
今日の卒業の日が、より健康でより豊かな人生に向けての旅立ちになることを祈念して祝辞とします。卒業おめでとうございます。