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学校法人 浦山学園

皆さん、こんにちわ! 今の皆さんは受験のことでいろいろと悩んでいると思いますが、いろいろと悩んでいるのは、皆さんだけではなく、私にも、大人の人達にも誰にでも悩みはあります。悩みの正体はたいていは、判断が付かないことによる混乱です。そうした混乱が起きる原因は、たいていの場合、その知識がないか経験がないかのどちらです。まず、その悩みから一日も早く脱出するためにも「その問題を解決するにあたっての必要な知識を可能な限り集めてみることが肝要です」。ただ漠然と悩むより、まずは情報収集です。どの大学がどのような試験をしているのか、難しさはどの程度か、受験科目は何かなどを調べていくうちに、悩みの大部分は消えていきます。ある程度絞り込んだ段階で、選択肢に優先順位をつけ、一日一日着実な勉強をしていくことが大事です。

中央予備校での10ヶ月は、皆さんが大きく成長する期間です。これまで多くの卒業生が大きく成長し、合格していきました。そのような卒業生達には共通点があります。それは「予備校生活をさせてくれた両親や家族に感謝する気持ち、そして先生や友達と積極的にコミュニケーションを取る」ということです。

悩みすぎると、自分自身では気づかないうちにいろんなマイナス要素がでてきます。「ザリガニ型人生」を知っていますか?ザリガニは用水や川原などにいます。子どものころにザリガニ捕りをしたこともあるでしょう。このザリガニには、「物事に反応すると、必ず後ろに下がる」という習性があります。ですから、ザリガニを捕る時は、後ろに網を入れておき、ザリガニの前にポトリと石を投げ込めば、百発百中、網の中に入ります。ザリガニは「危機は必ず前から来る。だから、後ろに逃げさえすれば助かる」と思っていますが、実は、退却したところに、本当の危機が待っています。 私たちの日常生活においても、「最大の危機は自分の背後にある」ということを知らずに、ただただ退却していく人がいます。一度失敗すると、「失敗を避けよう」とする傾向が出やすくなります。ザリガニと同じ傾向にならずに、前方に石を投げられたら、その前方こそが進むべき道である。一見、危機と思えるものに対して、むしろ挑戦していくことが、道を開くことになることに気づく勇気が大事です。

「努力が辛いと思いがちですが、夢がない方がもっと辛いです」「なんども負けるから、なんども失敗するから負け癖と思いがちですが、実は、挑戦しなくなることが負け癖に繋がります」「出来る人だから・優秀な人だから合格するのではなく、努力した人が合格しています」。10ヶ月間、頑張りましょう。
2007年5月11日 |
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
本年度から4年制の高度情報システム学科も始まります。これで本校には2年制・3年制・4年制の学科が設置されましたが、それぞれの学科が楽しく実り多い学生生活になるようにお互いに頑張っていきたいと思います。

入学後まもなく、皆さんの夢や希望を先生と話しながらパソコンに書き込んでいきます。そして、これからの学生生活でどのようにその夢や希望に向って実践しているかを記録していきます。夢や希望を活字に落とし込んでいくことは大変重要なことですが、これがなかなか書けないというケースが多く見られます。では、どうすれば、より大きな夢やより高い希望をもてるようになるんでしょうか?

明治の文豪、幸田露伴は「幸福論」という本のなかで、幸せとは、「惜福・分福・植福」が出来ることと言っています。惜福とは、今の自分があるのは両親始めいろんな人のお陰と、その幸福に感謝する。分福とは、他人を思いやる気持ちをもってその幸福を分け合う。そして植福とは、その幸福をいろんなところに、例えば家庭や会社や地域・国、などに植え込んでいく夢や希望につなげる、と言う教えです。言い換えると、感謝があるから他人への思いやりがもてるようになる。他人への思いやりを大事にすると夢や希望が湧いてくる、という教えです。ただこれは頭で理解していても行動に移さないとなかなか実感として分かりません。最初から夢や希望はそんな簡単には出てこないように人は作られています。そこで、「慣性の法則」を思い出してみてください。ある物体に力を加えた時、その物体は抵抗力が働かない限り、そのまま運動を続けるという法則ですが、私たち人間の習慣にもこの法則が当てはまります。よい習慣を身につけるためには、始めの一歩を踏み出す勇気と決断を持ち、そして行動を起こしていくことが必要です。

「鳥は飛び方を変えることはできない。動物は走り方を変えることはできない。でも、私たち人間は、今日からでも自分の生き方、つまり生活の習慣を変えることができます」。これは95歳で今もなお元気にお医者さんとして活躍されている日野原重明先生の話です。これから皆さんは、良い生活習慣をつけながら、より高度な専門知識を修得するための障害物レースに挑戦します。楽しいレースになるように私たち教職員も勇気と決断を持ち、行動することを皆さんと約束し、入学式の祝辞とします。
2007年5月10日 |

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 この2年間が楽しく実り多い学生生活になるようにお互いに頑張っていきたいと思います。2年間は短いようですが、その2年間を如何に過ごすかによって、大きく成長する自分に気がつく、2年にもなります。

素晴らしい人を見ると、あの人は「しつけ」がきちんと出来ているからと言い、あまりよくない人を見ると、「しつけ」が出来ていないからと言います。「しつけ」とは本来、衣服を仕立てる時に、縫い目が崩れないように、ふちを縫っておくことを言います。その「しつけ糸」がないと、美しい衣服にならないということを意味しています。言い換えると、「基本」が出来ていないとしっかりとしたものが出来ないということになります。人も同じだと思います。自分自身に「しつけ糸」はあるかと自分自身を振り返ることが、基本を知る第一歩になると思います。

亡くなられた、司馬遼太郎先生は「21世紀に生きる君達へ」というコラムで「自然界の中で人は孤立して生きられるようにつくられていない。助け合うことが、人の大きな道徳になっている。助け合うということは、いたわりややさしさや他人の痛みを感じることと言い換えてもいい。でもこれらは人の本能ではない。それを訓練して身につけることが必要である」と書かれています。

これから皆さんが学ぶ専門的な知識は、いたわりややさしさや他人の痛みなどが、人の基本である「しつけ糸」として存在することで、その専門知識がより一層生かされるのだろうと思います。小さなことを継続してやれば、自分で気がつかないうちに成長していく自分自身を感じる時がきます。そんな人が一人でも多くなれば、失いかけている日本人の誇りや礼節の文化を取り戻せる時がやってきます。そんなうねりを、皆さん自身からここで作り出すような学生生活に出来れば、皆さんの生涯の思い出になると思います。

茶人の千利休は「稽古とは、一より習い十を知り、十より帰るもとのその一」と教えています。常に基本となる「しつけ」を確認しながら、学び続けることが大事と、千利休は教えてくれています。

この2年間、健康で実りある学生生活を祈念し、祝辞とします。

2007年5月 9日 |

皆さんの先輩である卒業生に時々出会います。 仕事は大変ですか?と話しかけると、患者さんたちがいろんな事でありがとうと言ってくれたり、お年寄りや子ども達の様子を毎日見れることがやりがいです、大変だと思ったことがない、と応えてくれます。このような素晴らしい卒業生が大勢いてくれることに大変感動し、感激をします。人を揺り動かす最大のことは感動を与えること。人に感動を与えようとする、感動してもらいたいと思うことから創造性が生まれてきます。 皆さんはこれからそれぞれの組織で社会人として働きますが、働くことは、自分達の権利を守ることではなく、人を感動させ、人の役に立つことによって、結果、自分も周りも豊かになるということを実感すると思います。

先月、自殺しようとした女性を救い、電車にはねられ身代わりに命を捧げた、崇高な自己犠牲精神の警察官の勇気ある行動に心から感動しました。また、6年前には、東京のJR新大久保で線路に転落した酔っ払いを救おうとして殉難した、26歳の韓国人留学生、47歳の日本人カメラマン。韓国では、殺身成仁(サルシンソンイン)という儒教の言葉が韓国の新聞の1面を飾りました。自らの命を捨てて、忠義、義理を守るという韓国人の精神だと大々的に報じられました。同時に、このお二人の家族の談話には深く感動をしました。韓国人留学生の両親は「普通の人の行動です。誰でも息子と同じことをしたでしょう」。カメラマンのお母さんは「自然に体が動いたんでしょう」と、わが子を亡くした悲しみをこらえながらコメントされていました。「義を見てせざるは勇なきなり」といいます。正義のことと知りながら実行しないのは、勇気がないこと。勇気とは、物事を恐れない意気込み、という意味以外に、自分を正しいところに戻す、という意味もあります。正しいことに体が自然に動くようになるには、日頃から、礼儀作法やしつけを習い、体験をすることから、困っている人や弱っているものを助けることの大切さを感じ取っていくことが必要です。

人間は豊かに生きるために産まれてきました。 「与えられた体と心を、どのようにして返すか―これが生涯の宿題である」と、プラトンはいいました。人間のすることは完全なことなどあり得ません。全ては未完成。だから、もし、生きてる道が、生きようとしている道が間違いと気づいたら、勇気をだして方向転換をして下さい。

鳥は飛び方を変えることは出来ません。動物は走り方を変えることは出来ません。でも、私たちは、明日からでも自分の生き方、つまり生活の習慣をより正しいところに変えることは出来ます。

「何もかもはできなくても、何かはきっと出来る」このメッセージを贈り、祝辞とします。

2007年5月 8日 |

校長先生のお話にもありましたが、皆さんは懸命に努力して、より高度な専門分野の資格を取得し、社会人としての一歩を踏み出します。その分野で積極的に頑張って欲しいと思います。同時に、この学校での2年間・3年間をとおして、いろんなことを体験してきました。「5S」と言う「Sで始まる、整理・整頓・清掃・清潔・躾」をいろんな形で実践してきました。積極的に明るく挨拶をする・学校のトイレ掃除も皆さんと一緒にしました・ボランティア活動を積極的に行うため、あのライオンズクラブの学生版のレオクラブを立ち上げ、地域のゴミ拾いや献血運動などもしました。これらは「お互いに礼儀正しく、思いやりを持つことが生きる規範であり、それは道徳の基本である」ということを学ぶために体験してきました。このことをしっかりと思い出して、頑張って欲しいと思います。今、社会や企業が求めているのは、「優秀な人」である以上に、「有用な人」です。すぐれてひいでてる人は「優秀な人」とも言えます。一方、「有用な人」とは、人や社会の役に立つ・役に立とうとすることです。「有用な人」になるためには、日頃から「5Sの整理・整頓・清掃・清潔・躾」を心がけ、行動することが、自然に相手への思いやりが深まり、またいろんなことに対する要領がよくなっていき、結果、人や社会の役に立つようになれる、という教えです。

ある新聞社の記者の方の話ですが、取材をする時に一番大事にしていることは「道徳心」であると、その記者の方は話されていました。私たちが毎日目にしたり、聞いたりしているニュースは、取材した記者の判断によるところも多いそうです。だから、道徳心をいつも意識しながら取材をするようにしないと、ことの善悪の基準が見えなくなる時があると話されていました。先程、「お互いに礼儀正しく思いやりを持つことが大事であり、それは道徳の基本である」と言いましたが、この記者の方の話を聞いて、改めて「礼儀や道徳の大切さや意義」を再認識しました。

ゴミを拾う人は絶対にゴミを捨てません、清掃をする人は汚さないように気をつけます。「百術一清に如かず」という教えがあります。いろんな迷いや不安が生じたら、百の知識よりも身の回りを整理整頓することから道は開ける、という教えです。大きな夢を持つことは大事です。が、小さなことをおろそかにしないことはそれ以上に大事だと思います。出来そうにない大きいことばかりを追いかけるよりも目の前の小さなことを少しづつ積み重ねていけば、とても大きな力になる、ということです。

そんなことは分かっている。でも、分かっているけど出来ない、ということが皆さんにも私にも、どの局面においてもあります。そんな時、私は「勇気」と言う言葉を思い出すようにしています。「勇気」と言う言葉は、「物事を恐れない意気込み」という意味以外に、「正しいところに自分を戻すこと」と言う意味合いもあります。だからこそ、分かっているけど出来ないことに、勇気をだして挑戦することが大事なんだと思います。努力することが辛いと思うことはありますが、夢がないことはもっと辛いと思います。

どうぞ健康でそして勇気をもってより一層礼儀正しい行動を起こし、「有用な社会人」となることを目指してください。「何もかもは出来なくても、なにかはきっと出来る」筈です。このメッセージを最後に皆さんに送り、卒業式の祝辞とします。

2007年5月 7日 |

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