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学校法人 浦山学園

 親学フォーラム案内チラシPDFファイル(表面、スケジュール)(500KB)
親学フォーラム案内チラシPDFファイル(裏面、講師紹介、申込書)(500KB)
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今日の日本の子供たちに欠けているのは、他者とともに生きる力である。その根底には共感性・社会性の欠如、抑制力の欠如、問題解決能力の欠如という問題があるといわれています。 親と子供を取り巻く状況という面から見れば、日本の親子関係は他国にくらべれば希薄であるといえるデータがあります。子供との心の絆という点では、子育てに対する楽しみ・生きがいへの母親の意識の変化があり、同時に子供の基本的生活習慣や食生活への親の配慮が乏しいことが子供の社会的不適応の誘因になっているとの指摘もあります。 言うまでもなく、家庭は価値観形成、文化継承の磁場であります。教育の原点は家庭にあり、親は人生最初の教師であり、家庭教育は子供の人格形成の基礎であることを、改めて自覚することが必要であると考えます。 いま私たちは、子供の対人関係や社会的適応能力育成のためには適切な愛着形成が重要であること、子供の心身の健全な発達のためには基本的生活リズム・食育が重要であること、 子供の安定した自己形成のために特に保護者の役割が重要であることを、親学という視点から極めて大切であると考えます。 今回の第5回富山親学フォーラムにおいては、子育ての意義や子育てに伴う喜びなどが実感できる親になるための学び、子供たちが社会的諸活動の中で体験するいろいろな心の障害などを乗り越えるための親・他者の役割などについていっしょに考えたいと思います。

■日時: 10月7日(土)13:30~16:30 (受付開始 13:00から)
■会場: 富山県民会館 (3階304号室)
  富山市新総曲輪4-18 TEL 076-432-3111

・定員150名 入場無料
・お車でお越しの方は県庁、市役所、その他近隣の駐車場をご利用ください。駐車料金は各自ご負担ください。
☆託児承ります。

■基調講演 13:40~14:30  『親の基礎・基本』
 明星大学 教授 高橋 史朗 氏

■ワークショップ(定員各40名) 15:00~16:30

1、『少子化・子育て支援・保育政策と親の役割』 高橋 史朗 先生

少子化の根因は結婚して子供を産み育てたいと思う若い女性が減っている点にあるのに、次世代育成支援対策推進第三条(基本理念)に明記されている「子育ての意義についての理解が深められ、かつ、子育てに伴う喜びが実感されるように配慮」した「親になるための学習」が欠落している。マグドナルド化する効率的な社会に子育てを合わせて、コスト削減、効率優先の保育政策を推進するのではなく、親育ちを支援し、親の役割を果たせるような親支援のあり方について考えたい。

2、並木 茂夫『子どものライフスキル(心の能力)を育てる』

コミュニケーションや感情のコントロールなど、日常で体験する人間関係の悩みやトラブルなどを乗り越えるための様々なスキルを具体的に教え、自己肯定感・自尊感情を育むライフスキル教育。日本で初めて全校規模でライフスキル教育を実践した埼玉県川口市立十二月田中学校の並木校長より実践内容を紹介。また、実際教室で行われている授業を体験できる、模擬授業(コミュニケーションスキル、意思決定スキル)を予定。


3、『親子で取組む子の悩み』  松縄 規

親として子供と一緒に取組んできた子供の様々な悩みとそれらを解決してきた経験の幾つかを、子の幼少期から社会人となった現在も含めて述べる。大学生や大学院生等の教育・研究指導してきた中での同様な経験についても取り上げる。(友人関係の悩み、学習に関する悩み、進学・就職に関する悩み、職場の人間関係についての悩み、など) これらを基礎に、親として教師として良くやれた点、不十分だった点についても触れる。更にこれまでの取組みを基盤に、親としての考え、そして行動する場合の考え方を述べ、参加者と共に学びを深めたい。

2006年8月23日 |
 8月12日と13日の二日間にわたり『絵本ランド2006』が富山県内の主要会場で開催されました。『絵本を通して親子の絆を深めよう』と地元の富山新 聞が絵本フォーラムや読み聞かせ、絵本作家のトーク、絵本即売会などの多彩な催しに加え、学園の富山情報ビジネス専門学校と富山福祉短期大学の学生達(保 育士や幼稚園教諭を目指す学科)が人形劇やパネルシアターそして創作ミュージカルなどを上演しました。学生達は通常の授業や就職活動などの間隙をぬって、 2ヶ月足らずでそれぞれの上演に最善を尽くしてくれました。当日は多くの子ども達や家族の人たちで会場が満席で、子ども達は学生達が演じるいろんなシーン に楽しみ、感動していたようでした。台本や小道具そして衣装など、全て学生達の手作りで、気持ちをひとつにして取り組んでくれたことに感激をしました(先 生の指導は当然あったようですが、あくまでも学生主導で準備されるように指導されたことにも感激しました)。

 絵本フォーラムは『絵本がはぐくむ豊かな心』をテーマに、中尾哲雄氏富山経済同友会代表幹事がコーディネーターとなり、知事や市長や教育委員そして直木 賞作家の志茂田景樹氏がパネリストとなり意見が交換されました。ズックに黄色い靴下、ピンクの半ズボン、光り物がいっぱい付いたブルーのTシャツそして髪 はグリーンと茶色の志茂田氏が登場された時は、自然と会場に特殊なざわめきがおきました。『志茂田さんがいなければ絵本フォーラムとしては物々しい方々の 出演ですね』とユーモラスな中尾氏の口調で始まったフォーラムですが、気が付けば、すっかり絵本の持つ魅力の中に引き込まれていた自分であることを中盤ぐ らいから感じ始めていました。フォーラムの後半で志茂田さんが自作の『象の子どもが見た夢』を、スクリーンに絵を映しながら読み聞かせをしてくれました。 『みわたすかぎりの そうげんで ぞうのおかあさんと こどもがくらして おりました。こどもは からだは とても おおきいのに あまえんぼうで なき むしです。「おとうさん なぜ いなくなっちゃったんだ よー。プルルー プルルー」 くもひとつ ない ほしぞらの よるに こどもは おとうさんを  こいしがって なきました。おかあさんは まだいっさいだった こどもを かばいながら いのちがけで この そうげんまで にげて きました。それから  五ねんが たっています。「このこに ゆうきと ゆめを もたせて あげなければ・・・」と おかあさんは なきつづける こどもを みながら おもい ました。じぶんが いなくなった あとの ことを かんがえると とても しんぱいです。おおきな ゆうきが なければ らいおんや ひょうに おそわれ て いのちを おとすかも しれません。おおきな ゆめを もたなければ いきる きぼうを うしなって ひとりで くらしていく ちえが つかないかも  しれません。・・・・・・・・・・・・・・・』志茂田さんは読むことにも飾らず(服装と同じに)、おかあさん象がこどもの象に生きる勇気と知恵を授け、 死んで星となって見守る感動的な話を読み聞かせてくれました。いろんな思いが、いろんな記憶が私の脳裏を横切っていきました。スクリーンいっぱいに広がる 象の親子の様子、そして志茂田さんが読んでくれる象の親子の様子は、私の錆びつきかけている(錆びてしまっているかも)五感をフルに働かせてくれました。 お父さん像をなくしたわが子に、勇気と夢を与えながら育てるおかあさん象、そして親の深い愛情を受けながら素直に成長していく小象。『命の尊さ』『生きる ことの素晴らしさ』を感じざるを得ない僅か10分足らずでしたが、涙が止まりませんでした。パネリストの方々も会場の人たちも、それぞれの涙があった感じ でした。

  志茂田さんは、『絵本には感受性に直接働きかける力があり、読み聞かせで命の尊さと生きる素晴らしさを伝えることが出来る。読み聞かせをすると子供も 大人もみんな引き込まれると同時に、私自身も毎回心が洗われる』と絵本の持つ魅力を話されました。パネリストの方々からもいろんなコメントがあり、『最小 限に絞り込まれた絵と文は想像力と創造力を育て、観察力や規律、傾聴する力も育む』ということを異口同音に話されていました。

  『物質的な豊かさを得、誇りや礼節を失った日本』と言われているように、忌まわしい事件や好ましくない局面がたくさんあり、それらが社会化している状 況にあることは、残念ながら否めないと思います。教育は出来てないことを出来るようにするための手段だと思い、日々の業務を展開しているつもりです。教育 活動がより効果的に展開されるためにも家庭教育の充実が必要だと感じています。学園が開催している『親学フォーラム』もその観点から始めました(今年度は 第5回となり10月7日土曜日に開催予定)。それぞれの地域において、絵本の持つ魅力を学園内外により積極的に広めるプログラムを考え、家庭・学校・地域 がより一層連携できるようにしたいと感じた『絵本ランド2006』でした。
2006年8月21日 |

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