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学校法人 浦山学園

過日、PHP研究所の教育出版部から打診があり、『学校経営を展開する中でときとして、明日への希望を 失いかけたり、判断に迷ったりする局面に出会うこともあるでしょう。そんなとき何を拠り所にしているか。前向きに力強く歩んでいくために、何を「心の支 え」として展開したかを自身の体験を1000字で披露してほしい』との依頼でした。
1週間ほど前にその本が発行されたので、僭越ですが披露いたします。

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惜福・分福・植福


富山福祉短期大学設置準備委員会のメンバーは私を委員長としてH9年4月開学を目指し業務を推進していた。短大設置の申請は開学2年前に行い、申請まで文 部科学省との事前相談を1~2年行うので開学までには通常4~5年が必要となる。浦山学園はそれまで富山県認可の専門学校・予備校等を運営しており文科省 との相談ははじめてだった。設置の必要性・教育課程の特色・学長を含む教授陣・設置資金・学生確保と卒業後の進路そして土地の獲得など事前相談は複雑多岐 にわたる。H5年に着手し1年強の期間をかけて資料を作成し、最初の文科省訪問はH6年2月4日であった。想定される問答集まで準備していたが、次々に出 される担当官の質問に適切に応えられなかった。落胆の様子をお互いに感じながら富山に帰った。果たして、9年の開学に間に合うのか?今後の進め方すら分か らないという雰囲気だった。H2年に父親(初代理事長)が急逝して以来、出張の日だけを除き仏前で報告・連絡・相談が私の日課である。高校の教員だった父 親は48歳の時に予備校設置に着手。高校の勤務から戻った後に設置業務を夜中までしていた。とにかく行動力のある父親だった。文科省の報告をしながら仏前 でお経を読んでいると不思議と心が落ち着き、父親のエネルギーを感じた。『行動することを恐れたり失敗をすることを恐れて行動しないことが一番危険』。生 前の父親と私の会話によく話してた事がその時にも聞こえた感じがした。準備委員会で、とにかく行動を起こすスケジュールを5W2Hに落とし込んだ。その後 も文科省からは厳しい質問を受けたが、富山福祉短期大学はH9年4月に開学し本年で7回目の入学式を迎えた。こんな素晴らしい仕事を残してくれた父親に本 当に感謝している。幸田露伴の幸福論に『惜福・分福・植福』とある。『今の自分があることを感謝し、福を分けるように相手を思いやり、福を植え込むような 夢や行動を起こす』という教えである。浦山学園の理念は『知行合一を基本に実践躬行し、より良き社会に自ら貢献できる人材を期する』である。この理念のよ り一層の具体化の要にLBCAという行動規範がある。Learning=より良く学び・Behavior=より良く振る舞い・Compassion=常に思いやりをもって・
Aspiration=より高い抱負で21世紀にチャレンジする、という意味の頭文字を指す。18歳人口減少など、より困難な局面になっていくが、教職員一丸となりこの難局に果敢に行動し、チャレンジすることが我々の役割である。

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本のタイトル『我が心の支え』、発行所はPHP研究所、執筆者数176名です。


以 上

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2003年7月21日 |

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