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学校法人 浦山学園

H14年10月30日に経済産業省で『人材育成会議』が開かれました。『学卒未就職者、学卒早期離職者、そしてフリーターの急増など若年者のキャリア形成に
大きな問題が生じており、現状をそのまま放置すれば、本人の雇用の安定はもちろん、
将来的に経済活動を担う人材の枯渇を招きかねない』というのが論点です。

七五三は子ども達を祝うめでたい数字ですが若年者の離職に引用される753はあまり感心出来ない数字です。中卒の7割、高卒の5割、大卒の3割が、新卒採 用された企業を3年以内に離職しています。また、1年以内の離職率が近年増加しており、離職時期の早期化がみられるとのことです。特に、フリーターの数が急増しており、1982年(S57年)の50万人が1992年(H4年)には101万人と2倍強、そして2000年(H12年)には、193万人とさらに約2倍に増加しており、10年ごとにその数は倍増しています。


主な要因として、


  1. 社会的な人間関係が希薄化しており、職業意識や自分の適職イメージが描きにくく、
    職業に対する動機付けが弱まっている。
  2. 若年者が企業の期待する能力レベルに達していない。
  3. 特定の組織や企業に対する帰属意識が低下。
  4. 豊かな社会の中で、正規従業員として働くインセンティブが弱まっている。

議事録を見ると、上記のような項目に要約されそうです。


過日、学園本部内でこんな話題が持ちあがりました。

もし、外国人と一緒にいる時、あなたは何をもって
日本人と言えるか?


もし、他の組織や企業の人たちと一緒にいる時、あなたは何をもって
浦山学園の教職員と言えるか?


上記の1~4にある項目(特に項目3にある帰属意識が低下)と学園本部内で持ち
あがった話題とは無関係でしょうか?


『日本文化の感性と歴史教育』の中で、高橋史朗先生(学園で実施している親学フォーラムの提案者)は、日本の文化の特質のひとつは、『礼の文化』であると言っています。

『文化とは、単なる形ではなく、生き方や考え方として生活に根づき、息づいているものある。ジベタリアン -平気で地べたに座り込むこと- やゴミの散乱等は文化の喪失であり、教育の荒廃の本質である。家庭教育においても、躾が崩壊しつつあり、この文化の問題は親の問題であり、教師の問題である』と著者は今の日本に警鐘を
鳴らしています。

故江藤淳先生は、『忘れたことと忘れさせられたこと』の中で、『忘れたのは日本の精神文化です。忘れさせられたのは日本の歴史です。日本人の生活規範には、豊かな人とのかかわり、自然とのかかわりが息づいていた』と言っています。


デフレ経済下においては、以前と同じことをしていたらその価値は下がる一方です。


新たな付加価値に向かって実践躬行することが求められています。


その要は、その国やその組織やその人達が持っている考え方・持とうとする考え方をどんな局面においても明確化し共有することだと思います。


親が変われば子は変わる。教師が変われば学生は変わる。』この行動が、これ以上のフリーターを増やさないことにもつながるのだろうと考えます。



光陰矢の如しに2002年も過ぎようとしています。いろんな形でお世話になったことに御礼
を申し上げます。2003年も元気により一層よろしくお願いいたします。
2002年12月21日 |

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