『あらゆる形態及び規模の組織が効果的な品質マネジメントシステムを実施し、運用するのを支援するために開発された複数の規格の総称』がISOである。
一般企業では相当に浸透しているが教育機関においてはまだ馴染みが薄い存在である。
何故、BitがISOの考え方を検討することになったか?
課題は次のようなものだった。
1、100%の就職を誇ってきた本校の内定状況が6~7年前から92~93%に落ちた。
2、入学者数も大幅に定員割れし始めた。
3、多種・多様な問題を抱える学生層の増加。
4、企業の求める人材が極めて明確になった。
職員達はこれらの課題に対応するため、早朝から夜を徹するほどに頑張ってくれた。
本当にあり難かった。しかしながら、課題はなかなか解決に至らない。
平成13年1月に東京に所在する研究所を訪れ、ISOの考え方を指導して欲しい旨申し入れをした。私のポイントは『極論をすれば認証取得が目的ではない。学園理念や教育目的を実現する体制を如何に構築するか』であった。
『こんな忙しい毎日なのにこれ以上の時間はとてもとれない』Bitと本部職員の正直な気持ちだっただろうと思う。そして、平成13年2月から7名の委員のメンバーで開始された。
委員会は次のようなポイントでプロジェクトを推進した。
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理念や目標必達のため情報共有を如何に充実するか
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校内外の評価などを謙虚に受けるためにも情報開示を如何に推進するか
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ISOのシステムに反映する
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業務の確認システムの充実
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改革・発展につなげる
第三者である研究所の人達と共に、考え方やシステムを議論・実践しながら過ごしてきた約一年間、毎月2回、1回5時間、延べ120時間で得たものはなんだったか?。
第三者との議論であるから、とり方によっては自分達の弱みや間違いを吐露することになる。それを乗り越え、お互いに『業務の振り返り』を常として、課題対応に取り組む姿勢が日常業務の基本になるようになった。。いい返れば、職員の大半が、人として、より謙虚に,より高い挑戦意欲につながったと感じとれることが大きな成果の一つであった。
文部科学省においても、教育機関の第三者評価を学校経営(運営)に反映することを強調している。学園本部とBitは、これから定期的に第三者の評価をうけることとなった。
学校や病院への株式会社参入が政府の総合規制改革会議で答申され、早ければ今年度中に実施する方針が打ち出された(H14・7・9日本経済新聞および他社
新聞)。物質的な成長だけではなく、精神的にも豊かな人間生活を実現するため、教育機関は今大きな大きな変革の挑戦を受けている。学校法人だけではなく、
株式会社も参入できるようになる教育機関は、より一層の競争の渦中で必要とされる学校群だけが残る局面に入った。
学園の改革のポイントの一つとして、学校自体が何をめざすために何をしようとしているのか、学校自体の情報開示を基本として、第三者の評価を受け入れる体制作りが重要である。