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学校法人 浦山学園

2000年の日本の人口は12,700万人だが、百年前の1900年の人口は4、300万人、50年前 の1950年の人口は8、300万人でした。50年毎に人口は4,000万人強増加したことになります。そして、平均寿命も100年の間に約2倍近く伸び ました(正確には男性が43歳から77歳で1.79倍。女性が44歳から83歳で1.88倍)。
20世紀の百年における経済の発展は、特に、戦後の復興を中心として目覚しい発展・拡大をしてきました。

さて、これからの人口や平均寿命そして経済社会は今後の50年間も伸び続けるのだろうか?

厚生省のデータでは、2007年から総人口が減少し始め、50年後の人口は10,000万人を割り込む(3,000万人減少)とのことです。そして、労働 人口も2005年の6,800万人強をピークに下降し始めるデータになっています。今年の1月6日より、政府も1府21省から1府12省になりました。今 後、全国の市町村の合併構想も具体的に進み、14年度には各地の合併計画が明確になります。大手銀行も11銀行から4銀行になり、大学全入時代もすぐ目の 前に来ているなど、縮小社会の傾向が既に現れ始めています。

目覚しい科学と経済の発展によって拡大してきた20世紀の人口と経済社会は拡大の一途でしたが、21世紀は逆に縮小の社会に入りました。

拡大社会から縮小社会に移行する局面には何が必要でしょうか?

いろいろ考えられる中で、カギとなることはこれからの社会や経済を作り上げる創造性や社会性の高い人材育成であることを否定することは難しいでしょう。
しかも、これまでの人材育成とは違い、危機意識に根ざした行動主義に向かう人材育成が必要となります。

でも、どのようにすれば人は育つのか? どのようにすれば社会に役立つのか?
大変難しい問題ですが、これを避けては、今後の縮小社会に対応出来ないことも理解出来ると思います。

孔子の教えに『五常』という道があります。人間の実行すべき五つの徳目と教えています。

五常とは、

礼 (Courtesy)
毎日の挨拶や礼儀そして躾がきちんと出来ていることは、コミュニケーション能力や規律を高めることに通じる。

智(wisdom )
コミュニケーション能力や規律を高めれば高めるほど、情報量や情報力が高まり、それが知識や知恵につながっていく。

信(Faith)
知識・知識が高まれば、人からの信頼や信用も高まる。

義(Righteousness)
信頼や信用をする、される人は、多少の問題が起きても、それぞれの義務感や義理を分かち合え、公正な判断や正義感をもてるようになる。

勇(Courage)
公正な判断や正義感をもてることは自信にもつながり、自然と勇気が沸いてくる。(5常には含まれていないが、現代社会には重要な徳目の一つ)

仁(Love)
勇気を持って常に前進するところに、相手への思いやりや愛を見出す力となる。

かって、アメリカの自動車王と言われたヘンリー・フォードはつぎのように言ったそうです。
「もし、成功の秘訣があるとすれば、それは他人の立場を理解出来る能力ということになる。すなわち、自分の立場からものを見るより、他人の立場に立って、ものを考えることの出来る能力である」

この考え方も、孔子の『仁』の能力の一つではないでしょうか?

毎日の挨拶や礼儀そして躾を通して、コミュニケーション能力や規律を高める『礼』の意義を今一度再認識し、実行することが、『仁』の力をつけることにもつながると考えられないでしょうか?

どのようにすれば人は育つのか? どのようにすれば社会に役立つのか?
この難題を解くキーワードは、『仁ありて礼あり 礼ありて仁あり』を実践していくことにあるようです。

以 上  
2001年2月20日 |

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